《トレフェッセン》 メルロー “エステイト・ヴィンヤード” オークノール, ナパ・ヴァレー [2017] Trefethen Family Vineyard Estate Merlot Oak Knoll, Napa Valley 750ml カリフォルニアワインあとりえ×立花峰夫ゴッドブレスアメリカワインズ -GOD BLESS AMERICA WINES-
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第四弾は、「玄人の支持厚い硬派なナパ」と言ったら外せない造り手。
ナパの多様性を体現するトレフェッセン ありがたいことに、我が世にはホントたくさんのワインがあります。
こうなると、美味しいのはある意味当たり前、プラスアルファがないとポチる気になりません。
その際、寄って立つ基準はいろいろありますが、「心意気に惚れて買う」造り手さんが、ワインのインタヴュアーを長年していると増えてきました。
トレフェッセンも、そんな「惚れ系」の応援買いを、ついしたくなるワイナリーのひとつ。
お味もまた格別です。
■ 「みなさんコンチハ! インチキ系ワインライター&翻訳者の立花峰夫です。
」 このページは、カリフォルニアを中心としたアメリカワインをこよなく愛するワタクシめが、偏愛する銘柄をドラマチックに、ドラスチックに、そしてドメスチックにご紹介するコーナーです。
第4回めではストライク直球、ナパでカベルネを主に生産するワイナリーですが、あえて内角高めを攻めてくるトレフェッセンをご紹介しましょう。
皆さんは、「金の亡者!」と面罵されたことがありますか?ワタシはあります。
心の中で感じていても、本人にはまず直接言わないはずのこんな激しい言葉を投げつけてきたのは、当時の職場の部下でした。
15年ほど前、とあるワイン関連企業の番頭として、経営をまかされていた頃です。
別にワタシは、『ヴェニスの商人』のシャイロックではないので、かなり傷つきました。
が、今になってはある意味、褒め言葉でもあるなあと思ったりします。
というのも、雇われ番頭としてのワタシに当時期待されていた役割とは、株主の利益を最大化することでして、そのためにガリガリ日夜働いていたからです。
実際、めちゃくちゃ叩き出してました、利益。
「金の亡者」呼ばわりは、職責を十分に果たしていたことの現れでしょう。
いっぽう、今のワタシも、自分の小さな会社を経営する立場ですが、世間から見捨てられ、誰からも何も期待されておらず、別の株主も従業員もいないので、お金には頓着していません。
「あー、キャッシュが足りないなああ。
また借りるかああ。
ああメンドくさい」みたいな、貧乏父さんぶりここに極まれりな放漫経営で、グウタラ&ノラクラにやっています。
なんのハナシだよ、な感じですが、ここでご紹介したいのが、ナパの名門家族所有ワイナリーであるトレフェッセンで、CEOとして経営をまかされている人物、ジョン・ルエル -Jon Ruel-です。
ふつう、ナパのワイナリーのCEOとか社長とかいうポジションは、MBAギラギラな感じのビジネス系パワーエリートによって占められているのですが、この人、農学・生態学・植物生理学なんかをがっつり勉強したあと、ブドウ栽培家になり、そして経営者になったという変わり種。
トレフェッセンに来たのは2004年、はじめはもちろん栽培責任者としての採用だったのですが、同名のオーナー親子に請われ、ワイナリー運営全般を見るようになりました。
ジャスト・アナザー輸入元資料+アルファここで取り急ぎ、トレフェッセンがどんなワイナリーなのかご紹介しときましょう。
はい、お馴染みの輸入元資料ですね。
GOOGLEで全文検索にかけると、きっと200ぐらいのワインショップがヒットするやつであります。
いくつか補足をすると、ワイナリーが位置するのはナパ・ヴァレー南部、海に近くて冷涼な気候で知られるオーク・ノール地区で、ワイナリー周辺に400エーカーの自社畑を所有しています(このほか、マヤカマス山の斜面に40エーカーほどの畑も保有)。
自社畑産のぶどうしか、トレフェッセンでは使いません。
これ重要ポイントです。
その自分の畑に植えているのは9品種。
カベルネ・ソーヴィニヨンが主ですが、メルロ|カベルネ・フラン|プティ・ヴェルド|マルベックといったその他のボルドー系赤品種のほか、ピノ・ノワールも植えていますし、リースリング|シャルドネ|ソーヴィニヨン・ブランの3大白ブドウ品種もしっかり栽培しています。
日本にすべてが輸入されているわけではありませんが、それぞれ単一品種名を表示されたワインとして瓶詰めされています(カベルネ・ソーヴィニヨンや、マルベックを主体とした赤ブレンドのワインももちろんあります) これも大切ポイント。
あとはお味の方向性、スタイルですが、輸入元さんの資料にもあるように、どれを飲んでもとても典雅なのがトレフェッセンの特徴です。
ナパだけど、「黒く濃く」ではないのです。
これは自社畑の涼しいテロワールの必然的な帰結ですが、オーナー家ならびにルエルの想いからくる主体的な選択でもあります。
《トレフェッセン》 メルロー “エステイト” オークノール, ナパ・ヴァレー 【味わい】冷涼な気候で完熟に至った最高のメルローだけが持つなめらかな口当たりとエレガントさが楽しめる。
熟れた上質なタンニンからのなめらかな口当たり。
ステンレス発酵・オーク樽100%(新樽44%)×18ヶ月熟成 お金じゃないのよワインは、ハッハー♪
元シャイロックなワタシがナパのワイナリーの経営をまかされたら、カベルネ・ソーヴィニヨンしか植えないでしょう。
2004年公開のワイン映画『サイドウェイズ』で主人公マイルスが、「誰かがあのF*ckingメルロを注文しやがったら、オレは出ていく」とディスったことで、アメリカで人気が急降下してしまったメルロなぞ、1本たりとも植えません。
植わっていたら、即座に引っこ抜きます。
玄人受けのみで、いつまでも消費者にちっとも支持されないリースリングなんて論外の外です。
スタイルの面でも、多くの人がナパに期待する、剛速球系の濃厚パワフル側に寄せるでしょう。
そのほうが、1本5万円で売れるワインがたくさん造れ、利益の額がもっともっと大きくなるからです。
自社畑のぶどう以外にも、ほかの栽培家からも果実を買って生産量も増やします。
すべてはオゼゼのため、売上アップと利益アップのため、番頭とはかくあるべしと、ワタシは考えるからです。
そんなハナシをルエルにしたところ、「またここにもバカがいた」という軽蔑の目でワタシを見た彼は、こんなふうにコメントしました。
「あのさあ、お金は大事だよ、もちろん。
ビジネスを持続させるためにはお金がいるからな。
従業員を食わせなきゃいかんし、消費者の皆さんに我々のメッセージを伝え続けるためには、ワイナリー潰すわけにはいかんから。
でも、お金はあくまで手段であって、目的じゃあないんだよ。
目的は、いいワインを造ること。
これに尽きる、ウチでは。
だから、自社畑のぶどうしか使わない。
品質上、あきらかなメリットがあるからだ。
わかる?」 ワタシも食い下がります。
「だってでもアナタ、聞くところによると、『サイドウェイズ』のあとで、わざわざメルロ増やしたそうじゃないですか。
それってありえなくないですか?自分の金じゃあないでしょうが。
リースリングなんて、ナパに植えるの、法律で禁止するべきでしょう。
そんなことしちゃ、いーけないんだー」 ルエルの視線が、「このバカは、ただのバカじゃなくて、度しがたいバカだった」という、軽蔑1000パーセントのものに変わり、こんな言葉が返ってきます。
「あのさあ、アンタ毎日毎晩カベルネ・ソーヴィニヨン飲みたいか?オレたちは、自分が飲みたいワインを造ってるんだよ。
料理と一緒にな。
だから味わいのフレッシュさを大切にしている。
飲み手が、もっと濃い味が好きかもだって?おおいに結構。
ほかのワイナリーに行って買ってくれればいいさ。
メルロについて言うと、カベルネよりも少し早熟なこのブドウは、冷涼なウチの畑には合っている。
市場全体の人気が落ちたのは確かだが、トレフェッセンのメルロについて、売上は落ちるどころかむしろ増えてんだよ!」
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